『セオラー宣言』ドラフト置き場

R大学I氏は寿司が好きだった

1ARの0秒立ち

1ARの0秒立ちとは、1AR前のプレパタイムをまったく使わないことです。私としては、0秒立ちには反対です。

なぜなら、0秒立ちはエレガントではないからです。せわしなく前に出て、フローをごちゃごちゃやりながらロードマップを言う姿はいかにもぼっさりしています。それなら、ゆっくり前に出て、フローも美しく並べ、お茶を一口してからロードマップに入れば良いのではないでしょうか。どうせ、たかが10秒程度のプレパタイムです。

もちろん、エレガントさなんてディベートにとってはどうでも良いのですが、このようにゆったりと余裕を見せることでより圧倒している感を演出できるのは判定にも若干の影響を与える可能性があります。ジャッジがそんな印象を判定に反映してはいけないことはもちろんのことなのですが、一定水準に達していないジャッジの判定には無意識に印象も影響してしまうものです。まあ、このエレガントさの判定に対する影響はごく僅かでしょうが、せわしなく1ARに入るよりも落ち着いてのども潤して1ARができるというメリットもありますから、たかが10秒程度のプレパタイムのロスであれば割に合っているのではないでしょうか。

0秒立ちをする人の心理としては、より圧倒している感を演出したいということ、そしてできる限りプレパタイムを節約したいという意識があると思います。しかし、前者はエレガントにやった方が演出できると思います。後者についても、こんなわずかのプレパタイムのロスを過大評価しているように感じられますし、そもそも落ち着いたりのどを潤したりするメリットを考慮していないのはないかと思います。

0秒立ちは正直、変にブランド化してしまっている気がします。実際には、0秒立ちすることが目的化してしまい、本来聞くべきところがある1NRを全然聞けていなかったりする人が多いです。

とはいえ、本当に0秒立ちが有効な場合もあるでしょう。たとえば、2AR担当が下級生で、1秒でもプレパを長く残してあげたい場合などです。しかし、そのプレパタイムの節約によるメリットを過大評価しないように注意しなければなりません。

まあ、やはり何よりカッコよさが売りの0秒立ちより、10秒前後立ちの方がよりカッコいいという点が一番のポイントです。