『セオラー宣言』ドラフト置き場

R大学I氏は寿司が好きだった

捨てT、ミート集

捨てTとは、NEGがAFFからの反論があれば捨てることを前提としており、ただAFFのプレパ時間とスピーチ時間を奪うためだけに出すトピカリティのことです。具体的には、レゾリューション中のある語について、辞書(あるいは辞書的説明を行っているその他の資料)から、ケースが前提とする意味とは異なる意味を記述した部分をカードとして読み、ケースがレゾリューションに合致しないと主張します。

これは、そのような議論がなされた場合に、AFFはミート集を読む必要があることを前提にしています。NEGが捨てTに費やしたスピーチ時間よりもAFFがミート集に費やした時間が長ければ、その分、NEGが得をするというわけです。

しかし、捨てTは基本的に無効であり、ミート集も不要です。なぜなら、共通基盤があるため、AFFが何も言わなくてもミート集+αの内容が予めラウンドの場には存在しているからです。捨てTは、共通基盤や介入について誤解されていた時代の産物であり、もはや化石です。

捨てTが有効になるのは、共通基盤内では(AFFのケースが前提とできるような)意味がまったく知られていない語の意味を示す場合のみであり、その場合はミート集が必要です。ただ、その場合、AFFは1ACでケースが前提とする意味を紹介するはずなので、このような捨てTを利用する機会はまずありません。

要は、辞書的カードの読み合いという「捨てT対ミート集」の流儀は、不毛であるとか言う以前に、単に技術的に誤っているのです。