『セオラー宣言』ドラフト置き場

R大学I氏は寿司が好きだった

上巻とセオラー宣言の棲み分け

上巻は、ディベート関係者が例外なく到達すべき理解の地点を示すことを目的としています。上巻では、競技制という概念による競技に対する態度の言語化、ディベートの競技制歪曲の糾弾、ネッターの技術論がベースとするツールの濫用の糾弾を行いました。これは、ネッターが意識できていなかった(が、本来は無意識に支持しているはずの)ディベートの競技制を明らかにし、現行ルールではなくあくまでその競技制に基づきあるべき技術論の態度を示したものです。

それに対し、本書は、現行ルール下そして現在のディベート界において、上巻を理解し得た現役ディベーターがいかに振る舞うべきかを示し、そのようなディベーターを後押しできる武器を「ほぼすべて」与えるためのものです。本書の最も重要な内容は、現行ルール下におけるフィロソフィーの解を示すことです[1]。そして、その解を運用する力を付けるための訓練として、予想される上巻への反論に対する反論、ジェネリックの王(ガバTとランゲージ)のすべて、私のプレパ実況中継などを提供します。

 

[1] 「フィロソフィーは不要じゃなかったの?」と思われるかもしれませんが、まあそうあせらず読み進めてください。